独奏ブログ

愛媛県松山市二番町に生息するBARMANの、日々の雑記です。 

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2010.09.28[火] THE Whisky World vol.30 (加筆修正)

tww30.jpg


入荷しております。「アイラ島蒸留所最新リポート第二弾」とか「おんなが語る、ウィスキー」なんて特集があります。ところで私は“蒸溜”を使うので重箱だけど“蒸留”なの?“蒸溜”なの?教えてエロイヒト。

閑話休題

来月、地元の若手バーテンダーさんがグレート・ブリテンに新婚旅行に行くそうです。嫁の反対を押し切って?アイラ島にも行くそうです。またしても人生の先輩が1人増えてしまいました……とかそんな話じゃなくてと。

松山市の繁華街はそれなりに栄えていると思うのですが、いわゆるバーはカクテル・バーで、昔からウィスキーをまともに取り扱っているバーがほとんどありません。何年か前に某ウィスキー誌の編集人になるであろう方がハイランド・パーク・セミナーの講師として来松しました。セミナーも終わりに近付き、質問タイムの際に、某協会の重鎮さまが「ウィスキーはロックの方が香り立つだろ」と意見して、講師の方が仰け反ったのを今でも昨日のことのようによく覚えております。

その少し前に帰松した当時に私が、また別の有名なバーテンダーさまのバーに伺った際「何か強めのシングル・モルトをお願いします」と注文したら「ノッカンドゥ(40度)ってのが、強そうな名前だろ。どうだい?」と言われて私も仰け反ってスツールから落ちそうになったことを思い出し、心の中で涙したものです。これは今でもトラウマになっております。

もちろん、初歩的な香味の感じ方からするとロックで香りが立つという気持ちもわからないではないですし、ストレイトが全てとも思ってはいません。(重箱の隅をつつくのはネタですYO! 真面目につつかれるのは嫌いですw)

ただね。重鎮の皆さまがそんな感じで啓蒙してくださっているお陰で、40代くらいから上の世代の方で「昔から俺はバーに通ってんだー」な方が皆そんな感じ、なワケです。もちろん、この街のほとんどの同業者さんも右にならえデス。

じゃあ、もう少し若い世代は?というと「コチラはどーしてこうなった?」と言いたくなるほどに、ウィスキーは罰ゲーム専用(同業者含む)になっているのですorz

どの田舎町もそうなのかもしれませんけど、県外でここをご覧の物好きな一部の奇特な方々は想像してみてください。

 上司「おい、このウィスキーは年代物で美味いんだぞ。お前も飲め。マスター、ロック2つで」

 部下「えー、そんなの飲むんですかー?罰ゲームですよー」

 私「……」



ま、何処にでもある光景かもしれませんけど。



先日、20代前半の女子がお友達に連れられて、初めてお見えになりました。彼女のご注文はシングル・モルト・ウィスキー。上に書いたような街ですので、いつも私は最初に飲み方を伺うのですが、何処で興味を持ったのかストレイトだそうです。他にも好みをいろいろ伺い、説明すると興味を持たれたので、いわゆる'93ボウモアをお出ししました。

あ、これおいしー♪

あらそう?なんて答えながら、色々と話していると、今はお江戸に住んでるとのことです。

環境も大切ですが、お江戸だからどーのこーのと言いたいわけではなく、バーなりにウィスキーに興味を持っていただける飲み方の提案も色々と大切だと思います。先日、別のバーマンから「めがねさんとこはウィスキー飲む人多くていーよね」とか言われましたが、理由は他にあるのではないのでしょうか。カクテルを作る技術も大切ですし、専門的な知識も大切ですが、ウィスキーの楽しみ方を提案する技術というもの大切だと思います。

素敵なウィスキーを揃えて値段を安くして、それでも自分の望む形にならない。そして最終的に自分以外の何かを売れない言い訳にしているだけなのだと思うのです。

どこも田舎は同じかもという言葉を書きましたが、決してそんなことはなく、多くの街に昔からウィスキーの楽しさを広めているバーはあります。私も別にストレイト大魔王というわけではなく、ロック、水割り、ハイ・ボールと“できるかぎり”お客さまのご要望にお応えしますし、変化球的にここには書けない飲み方勧めるときもありますもん。

『その先に何があるのか』を見極めてボトルをチョイスし、色々な楽しみ方を提案していけば、自ずと結果は付いてくると信じています。望まない方向に進んでいたら、それは自分がずれた提案をしていただけです。

前述の若手バーテンダーさんも、ボウモア・ロックを注文して「アイラ島行きます!」と言って、私を久々に仰け反らせてくれましたが、きっと何か切っ掛けを掴んでくださると信じています。そしてその経験を是非地元バーテンダーさんたちで共有していただきたいです。

そしてTHE Whisky World誌。ウィスキーの専門誌で30号ってのは、かなりすごいことだと思います。もう5年も経つんですね。ウィスキー不毛の松山なので、本当に本当に少しずつですが、ウィスキーを提案するバーとウィスキーを楽しむお客さまも生まれてまいりました。残念ながら現地に詣でるほどタイム&マネーを作れない不器用な私としましては、これからも多くの方に身近に、そして一部の方にマニアックに、ウィスキーの楽しみ方を提案し続けていかれることを切に願います。

ニンニン

Comment
こんにちは。はじめまして。

私は県外からの転入者ですが、松山のwhiskeyの不毛ぶりには嘆き悲しんでいましたが、このような背景があったのですね。若い世代のバーマンの変革に期待したいですね。
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2010.10.06 Wed 06:28  店主めがね #-
はじめまして、pengoさん。

私も10年程度しか見てないので、もっと他の背景もあるかもしれません。

弊店もこの街で専門店をする勇気がないので、何にもない何でも屋さんの域を出られませんが、千里の道も一歩からと信じて少しずつ歩いて行きます。
  [URL] [Edit]







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